Message
メッセージ
はじめまして。寺井聖恵と申します。
今回のプロジェクトは、長年の仕事仲間であり友人でもある横尾美香さんと発案しました。
美香さんは長年、ペットロスに関わり多くの人を懸命にサポートしてきました。
一方、私は老犬介護士として仕事をしてきました。
この活動は、美香さんも私も仕事として行なうものではありません。
私たちは年々、ペットロスに苦しむ人たちが増えてきているように感じています。
それは何よりも、犬や猫たちが大切な家族の一員となり人と深い絆で結ばれるようになったからだと思います。
ペットロスの症状は深刻になる方もいらっしゃり、「外で犬や猫を見ると涙が出てくる」とおっしゃる方、そして「もう2度と動物とは暮らせない」そんな方も少なくありません。
私たちはそれを、とても残念に思っています。
犬や猫と暮らすこと。それは、私たちにかけがえのない素晴らしい時間をもたらします。
その機会をペットロスと共に失うことになるのです。
心が温かく優しい方々ばかりです。犬や猫たちを幸せにしてくれる人たちです。
そんな方々の機会が失われています。
美香さんと私が提唱するのは、「健やかなペットロス」です。
とても悲しい。とてもつらい。大切な存在を失ったのですから、それは自然なこと。
でも一人でつらい想いを抱えなくてもいい。
話せる人がいたら・・・。みんな同じなんだ、と思えれば・・・。
悲しい想いを乗り越えて、時間が経ち、良い思い出となっていく。
それが「健やかなペットロス」だと考えています。
また、犬や猫の寿命は年々伸びています。
住環境、食事、医療。様々なことが向上すると共に、ペットの高齢化が進んでいます。
同時に、ガンなどの病気にかかることも珍しくなくなりました。
大切な愛犬、愛猫が深刻な病気になったり、高齢になってきた。そんな場合も、ご家族は心に大きな不安を感じるようになりました。
そんな方々をサポートしていくのが、私たちの願いです。
ただ、私たちが思っていること。それは
皆さんがそれぞれに「乗り越える力」を元々持っているのだ、ということ。
私たちはそれをちょっとだけサポートするだけなのです。
悲しいことを乗り越えていく。そんな力を、気持ちを思い出していただくために。
Thank for …
このプロジェクトを形にする前、ある方からご相談を受けました。
愛犬の介護をとにかく頑張っていらっしゃる方からです。
今を「愛犬の最晩年」と自ら考え、日々、仕事と介護の両方に奮闘されています。
その方の不安は、愛犬の旅立ちが来た時と、「その後」でした。
「愛犬が旅立った後、自分は大丈夫なのか・・・」。
犬の介護士である私は、介護相談や訪問介護を仕事として行なってきました。
でも、旅立ちの後のサポートはすることができませんでした。
専門外だと思っていましたし、自分にできることはほとんどないと思っていたからです。
でも、彼女が不安な気持ちを抱えながら、懸命に愛犬を介護をする姿を目の当たりにして「何か自分にできないのか」と考え始めました。
そう。全ては、その方が不安な気持ちを私に伝えてくださったことから始まりました。
そして、このプロジェクトを始めるにあたり
一人の協力者を得ました。仕事としてではありませんが、一人の愛犬家として
人と犬の暮らしにずっと寄り添い、色々な活動のお手伝いをされてきた石原奈緒子さんで
す。
彼女の「困っている人を何とかしたい」そんな純粋な気持ちが、この活動の原動力になっています。
ありがとうございます。
お二人に感謝の気持ちを込めて。


